■『PLAYBOY(プレイボーイ)日本版』2008年4月号(集英社)20〜57ページ/780円(税込)
http://m-playboy.shueisha.co.jp/日比谷図書館が好きです。
開架式で楽という事もあるんですが、時間の流れ方がとろりとしているような気がするので、資料探しを口実に出かけては、窓の外の日比谷公園の緑を眺めつつボーッとしています。
先日、地下食堂でラーメン(380円)をすすっている時、「そういえば、ずいぶん前にも似た様な風景を見ていたっけ」と思い出しました。
80年代半ばにバイトしていた大宅壮一文庫でのことです。
当時の建物はまだ、大宅壮一氏の住居だった名残があり、書庫も倉庫というより普通の民家のような作りでした。階段も木造で、あちこちに小さな窓があり、敷地内の緑陰が映ってやわらかな光を放っていたものです。
昼休みになるとその書庫に入り込み、中原淳一の伝説のファッション誌『それいゆ』などをワクワクしながら眺めていたなぁ…。
本は好きな方だと思っていましたが、もしかしたら“たくさんの本と窓から見える緑のある風景”が好きなのかもしれません。
☆今話題のw三浦和義にインタビューした拙著『裁判トリセツ』(インフォバーン/絶版)。この時期に読むとおもしろさ20%増だと思います。古書店でどぞ。
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石田衣良(作家)
「本当は本に囲まれた書斎というのは嫌なんですね」
・部屋の隅に置かれているクラシカルな椅子はファインリファインのもの。
・一部ボックスシェルフにはアナログ版(原文ママ:盤?)が飾られている。この奥には文庫本が詰まっている。石田氏曰く「文庫の背表紙ってかっこよくないでしょ?」
・部屋の隅にある小さなキッチンカウンターからは、広々とした部屋が見渡せる。
(宇田川悟/文)
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
数えきれないCDに囲まれたブロードキャスターの“探究室”
・床の上にうず高く積み上げられたCDのタワー。その配置にはバラカンさん流の秩序がある。
・可動式の棚には、CDに加えビデオやDVDがきっちりと収まっている。
・玄関から書斎に至る廊下に、作り付けのCD棚がある。これは夫人のアイデアだったという。
(大泉実成/文)
鹿島 茂(作家・フランス文学者)
フランス関連の古書のコレクションは日本一
こだわりの書棚「カシマカスタム」
●奥行き17cm(並べた本の手前の余ったスペースに本を積んでしまい、後ろの書名が見えなくなるといったことがない 略)
●ブックガード(上3段に設置。地震時の本の落下を防ぐ。略)
●1.5cm刻みの棚板位置調節(本の版型に合わせて、きめ細かい調節ができる。略)
充英アート
http://www.jajan.co.jp/
・鹿島さんは、デザイナーのオーギャロが1898年にミシュラン・タイヤのために考案したおでぶキャラ、ビバンタム(通称ビブ君)にぞっこん。
・ビブ君以外にコレクションしているのが毛沢東グッズ。このポストカードについては、「毛沢東ものにしては、デザインがいいんだよ」と鹿島さん。
・書棚「カシマカスタム」と壁の間にも本が。ここでも慢性的なスペース不足。
・部屋にはフランス関連のグッズが目につく。エッフェル塔は、部屋の中央に鎮座。
・「カシマカスタム」は書斎内に56棹あり、ぐるりと書斎を囲っている。
(佐山一郎/文)
デザイン評論家が提唱する 理想の書斎にふさわしいモノたち〜机〜(柏木 博/文)
高野 孟(ジャーナリスト)
房総の自然を満喫する部屋にこだわりの道具たち
・当面使用する本しか置いていないとのこと。蔵書のほとんどは横浜の自宅に。「膨大な量だからねえ」と処理に悩む。
・パソコンに向かっていると肘が疲れる悩みは、ハーマンミラーの肘当て付き椅子で解消した。座り心地も快適という。
・家を作るための開墾中に出土した仏像。「天保十一」という刻印あり。書斎の入り口付近に飾られている。
・趣味と実益を兼ねたナイフの数々。薪木切りや草刈りなど家の周囲で日常的に使ったり、旅に持って行ったりする。
・マックにつけたモニターは、ナナオの「EIZO」。縦長に使用することもできる優れもの。
(田中茂朗/文)
内田 樹(神戸女学院大学教授)
無尽蔵のアイデアがアップロードされる生活空間の中の書斎
・物には執着しないが、コンピューターだけは別。新しいものが出るとすぐに買い替えてしまうという。
・本を出版するきっかっけとなった人気のブログ「内田樹の研究室」は、ここで書かれている。
・蔵書は2000冊ほどで、綺麗に分類されているわけではない。「本なんてボロボロでも構わない。問題はそれをどう使うかだ」という。
(宇田川悟/文)
立川志らく(落語家)
「夏は暑く、冬は寒く。書斎は快適じゃない方がいい」
・自分が書いた記事の切り抜きはこのボックスへ入れておく。抽き出しがいっぱいで、無理矢理ねじ込む。
・書斎の書棚にあるのは、原稿を書くための資料的な本が中心。その他の蔵書は、押し入れなどに積まれている。
・映画のビデオやDVDも、見えるところにあるのはごく一部。リビングにある巨大スクリーンで鑑賞する。
・この猫を置くようになってから。何度も災難から逃れているという幸運のまねき猫。
・部屋の入り口のサインは、奥様の手書きイラスト入り。右に見える女性が「若い頃」の奥様の写真。
(田中茂朗/文)
吉田 司(ノンフィクション作家)
これぞ動く書斎。雑踏の中で、外界とのつながりを感じながら書く。
.畑の向こうに聳(そび)えるショッピングセンターが、吉田氏の“書斎”の一つ。執筆は雑踏の中で行う方がいいという。
・アパートには昨年越してきた。「本はなるべく図書館で」というが、やはり書棚が一部屋を占領している。
・自室にも机はあるが、ここではあまり執筆しないという。日当りのいい部屋。手前には万年床が見える。
・原稿用紙はマス目の側でなくて、裏側を使い、小さくてきれいな文字で目分量の原稿を書く。1枚でだいたい400字10枚分になるという。
・執筆前の儀式。4Bの鉛筆をカッターナイフで削る。手で削るところに執筆への気合いを感じる。
(田中茂朗/文)
林 望(作家)
「家に図書館機能を持たせないと、能率悪くてしようがないんです」
・地下書庫の隣にある音楽室兼応接室。本が載っているテーブルは、実はビリヤード台。手前には、ピアノも置かれている。
・地階入り口に飾られた<日知斎>の看板。
・日本最古の印刷物:法隆寺に保存されてきた陀羅尼(だらに)のレプリカ一巻が木製小形の供養塔=百万塔に納められている。
・図書館仕様の可動式書架がある書庫の概観。
・仕事の依頼状を壁に貼り、終わり次第、ピッとはがすのが日知斎流。「気の弱い人がこれをやると、プレッシャーでノイローゼになっちゃうかもしれない(笑)」
・愛好しているオカムラのタスクチェア。「ちょっと前下がり感あるでしょ。これだと長時間座っていても腰が痛くならない」
(佐山一郎/文)
デザイン評論家が提唱する 理想の書斎にふさわしいモノたち〜椅子〜(柏木 博/文)
佐野眞一(ノンフィクション作家)
5年前に新築。書庫が隣接する“リング”で資料と格闘
・書き下ろし単行本の執筆中。部屋には資料がジャンルごとに分類されてケースの中に入れられている。
・部屋の入り口の廊下には、好きな画家・古沢岩美の作品が。
・長く愛用している木目柄のシャープペン。
・執筆室の中にある書棚にも本がズラリと勢揃い。書棚の上に、ロフトがあるが、デッドスペースになってしまっている。
・隣接する書庫は、書棚が十数本並び、さながら図書館。2階部分だが、床が抜けないように頑丈な部屋に作ったという。
(田中茂朗/文)
中平穂積(ジャズ写真家)
マイルスの油絵や温かいアンティーク家具が来客を迎える
・マイルス・デイヴィスが描いた油彩作品。82年に心臓発作を起こし右手が利かなくなったマイルスはリハビリのため本格的に絵筆をとり始め、やがてNYで個展を開催するまでになった。我が家ではこれがいちばん高い!」
・アンティークへの興味は大学時代からの筋金入り。スタートは柱時計だった。
・ライカM3とニコン、コダックのトライXフィルムで初めて撮ったのが、61年。アート・ブレイキー初来日の時だった。
・書棚からしてJazzv。植草甚一ファン・クラブの人から贈られたコラージュが目を惹く。LPレコードに関しては「これから聴きたいものが300枚もあればいい」心境。
(佐山一郎/文)
谷沢永一(評論家)
開高健との思い出、震災からの復興、書誌学者と書斎の歴史
・兵庫県川西市の自宅には、約50坪の書庫があり、蔵書は10万冊以上!
・明治から昭和にかけて活躍した哲学者、三宅雪嶺の著書のコレクション。
・本は道具であり、蒐集癖はない。希少価値は関係なく、大事な本は個人的に思い入れのあるものだという。
(宇田川悟/文)
デザイン評論家が提唱する 理想の書斎にふさわしいモノたち〜照明〜(柏木 博/文)
吉本隆明(詩人・評論家)
視力が衰えた今も、活字拡大機を使って書に向かう
・建て売り住宅の応接間のつもりで作られた部屋が吉本さんの書斎。天井には外されたシャンデリアの跡が…。
・読書には欠かせない活字拡大機。
・引っ越し後に頑丈な木製本棚を取り付けたが、本を2列、3列に並べての詰め込み状態。
・ペン立てには万年筆が数本入っている。ちなみに1950年代半ば、吉本さんは大手インク会社の労組委員長だった。
・皿三つものの剣玉「日月(にちげつ)ボール」は大正7年の登場。同13年生まれの吉本さんの人生と重なる。
・吉本さん一流の洒落っ気か……?視力検査表と2006年プレイメイト・カレンダー。いわゆるヤラセではありません!(編集部注)
(佐山一郎/文)
徳大寺有恒(自動車評論家)
憧憬の心を忘れない“オトコノコっぽい”部屋
・多数の万年筆を所有。右は現在愛用しているペリカン。左は学生のとき、三菱自動車のアルバイトのご褒美で手にいれたモンブラン。
・おびただしい数のミニカーなど、ところどころに徳大寺さんのエッセンスが垣間見える。
・雑然と積み重ねられた雑誌の中に、1953年創刊の日本最古の自動車専門誌を発見。
・壁に飾られているのは、徳大寺さんが好きだった1954年のイタリア映画『高校三年』のパンフレット。
・「自然に集まってきた」というミニカー。世界中の歴代名車がところ狭しと並ぶ。
(大泉実成/文)
世界の名作が生まれた書斎ガブリエル・ガルシア=マルケス/ミシェル・フーコー/ジョン・アーヴィング/ウラディミール・ナボコフ/カート・ヴォネガット/イアン・フレミング/サルマン・ラシュディ/ギュンター・グラス
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